再生療法:エムドゲイン

2025年11月7日

患 者 :A.K様
主訴 ①:左下痛くて歯肉が腫れる
主訴 ②:海外赴任時治療したインプラントの不調により清掃不良によるインプラント周囲炎
治療計画 ①:歯周病初期治療・歯周外科
治療計画 ②:付着歯肉の獲得を目的として遊離歯肉移植術を選択する
初診日 : 2007年07月31日
既往歴 : 特記事項なし

エムドゲインとは?
エムドゲイン(Emdogain)は、歯周病などで失われた歯の周りの骨や歯ぐきの再生を促す治療法です。ブタの歯の発生過程で作られるたんぱく質を主成分としたジェル状の薬剤を、歯根の表面に塗布します。これにより、歯を支える組織(歯槽骨・歯根膜・セメント質)の再生が促され、自分の歯をできるだけ長く保つことが可能になります。外科的な歯周治療と組み合わせて行われることが一般的です。

1.初診時口腔内(2007年7月31日)

主訴 ①:左下痛くて歯肉が腫れる
 左下7番部ポケット7~9ミリ
 左下5番部ポケット3~5ミリ
治療計画 ①:歯周病初期治療、歯周外科

主訴 ②:海外赴任時治療したインプラントの不調により清掃不良によるインプラント周囲炎
治療計画 ②:付着歯肉の獲得を目的として遊離歯肉移植術を選択する                                                  

2.再生療法:エムドゲイン(2008年3月)

骨欠損部にエムドゲイン、バイオスを填入して、メンブレンにて閉鎖縫合する

➡バイオスとは
歯科で使われる骨補填材のひとつです。主に歯周病やインプラント治療で失われた骨を再生させる目的で使用されます。

➡メンブレンとは
歯科の骨再生治療で使われる薄い膜状の材料のことです。骨を再生させたい部分を保護し、治るためのスペースを確保する役割があります。

3.左下遊離歯肉移植術(F.G.G)(2009年6月)

再生療法後に付着歯肉消失の為、左下4・5・6・7番の付着歯肉の獲得を目的に遊離歯肉移植術(F.G.G)を選択する
口蓋より角化歯肉を採取して骨膜上に縫合する

4.術後1か月、仮歯にて歯肉の安定をはかる(2009年7月)

5.右上遊離歯肉移植術(F.G.G)

6.補綴物作製(2010年4月)

7.補綴物装着(2010年5月)

8.再生療法術後16年 経過良好(2025年4月)

 

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